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疲れ目の大きな原因が、涙の不足で起こるドライアイであることがわかってきました。 涙がどれだけ大切なものなのか、あまり考えたことのないことだと思います。 ドライアイが目に与える影響などについて考えてみましょう。 |
涙の種類 |
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涙の種類はおおまかに二種類にわけられます。 ■反射的分泌 「反射的分泌」は、悲しみや喜びなどの感情の高ぶりで涙が分泌されたり、目にゴミが入ったなどの刺激によって涙が分泌されることです。 ■基礎的分泌 「基礎的分泌」は、眼球の表面に、涙が常に少しずつ分泌されることです。 このことにより、目は常に潤っています。 基礎的分泌は、目を守るために欠かせない働きで、眼球やまぶたの動きをスムーズにし、目を乾燥から守ったり、眼球の表面に栄養素や酸素を送ったり、ゴミや老廃物などを洗い流したりと、涙は重要な役割を担っています。 |
涙の構造 |
目の表面を覆っている涙は、ただの水分だと思っている人も多いとおもいます。 しかし、涙は特殊な三層構造になっています。 ■ムチン層 涙の最も内側の層は、ムチン層といいます。 粘りけがあり、白目のまわりを覆う結膜から分泌されます。 ムチンは、納豆や山芋などに含まれるヌルヌルの成分です。 また、私たちの口の中や、胃腸などの粘膜にも多い成分です。 涙のムチン層は水分を目の表面に定着させる働きをしています。 ■水層 涙の真ん中の層は、水層といいます。 水層は、涙の成分の95%を占めていて、涙腺という器官から分泌されています。 ■脂層 涙の最も外側の層は、脂層といいます。 脂層は脂質でできていて、まつ毛の生え際にあるマイボーム腺から分泌されています。 脂層の大きな役割は水層の水分がすぐに蒸発してしまうのを防いでいます。 これら三層の涙は、それぞれの役割をして、目を守っています。 |
涙のバランスとドライアイ |
さまざまな原因で、涙の三層構造のバランスが崩れたり、基礎的分泌の量が減ったりすると、目を守る涙の働きが衰えてしまい、ドライアイなど目の病気が起こってしまいます。 ドライアイになってしまうと、目の潤いがなくなり、酸素や栄養が行き渡らなくなり、目の疲れや痛み、乾きや充血などの不快症状が起こってしまいます。 |
ドライアイの二次災害 |
涙の潤いがなくなったり、涙腺が炎症を起こしたりすると、まばたきがやりにくくなり、涙の分泌はさらに低下してしまいます。 汚れや老廃物、また、細菌も洗い流せなくなります。 そのため、結膜炎や角膜炎などの感染症を引き起こす原因になってしまいます。 また、ドライアイが悪化すれば、黒目を覆う角膜が傷ついて、炎症を起こすこともあり、視力障害(視力低下)を招く場合もあります。 そのため、たかがドライアイと考えずに、眼科医の診断を受けるなど、早期のうちに予防や改善対策をする行動を起こすことをおすすめします。 |
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